樽見鉄道(大垣〜樽見)

 鉄道敷設法別表第74号「岐阜県大垣ヨリ福井県大野ヲ経テ石川県金沢ニ至ル鉄道」として昭和10年に建設が開始されたが戦時中に中断、昭和27年に工事が再開され、昭和31年3月20日に谷汲口まで開業、さらに昭和33年4月29日に美濃神海(現神海駅)まで延伸開業した。その後昭和55年に国鉄再建法が公布されると、第1次特定地方交通線に選定され、廃止対象となった。そこで沿線市町村では第三セクター方式での路線存続を選択し、西濃鉄道や住友セメントを主な株主として樽見鉄道が設立され、昭和59年10月6日に樽見鉄道に転換された。昭和61年には工事が約70%まで進捗していた神海〜樽見間の工事が再開され、平成元年3月25日に延長開業をした。樽見鉄道ではセメント輸送が営業収入の約4割を占めていたが,住友大阪セメントが行っていたセメント輸送貨物列車が平成18年3月28日限りでの運行を終了した。これに前後して平成17年度より財政支援を受け、収支改善計画に取り組んでいたが最終赤字となり、財政支援の打ち切りも検討されるなど廃止が危惧される状況であったが、経常赤字の縮小、最終損益黒字化となり、財政支援は継続された。

大垣 東大垣 横屋 十九条 美江寺
北方真桑 モレラ岐阜 糸貫 本巣 織部
木知原 谷汲口 神海 高科 鍋原
日当 高尾 水鳥 樽見

訪問日 平成23年9月、令和5年5月