JR日高本線
大正2年に苫小牧軽便鉄道が佐留太(現・富川)まで開業,大正15年には日高拓殖鉄道が静内まで開業した。これらの民営鉄道は昭和2年に国有化され日高線となり,以後,日高三石,浦河へと順次延伸,昭和12年8月10日に様似まで開業した。昭和18年11月,富内線が沼ノ端分岐から鵡川分岐に変更された際に,日高本線と改称された。平成27年1月8日厚賀〜大狩部駅間で高波による土砂流出が発生。鵡川駅〜様似駅間が不通となる。同年9月12日台風17号の影響で、豊郷〜清畠駅間および厚賀〜大狩部駅間でさらなる路盤流出が発生。平成28年7月30日胆振・日高地方の豪雨の影響で、不通区間のうち本桐〜荻伏駅間で線路下の路盤が流出。同年8月23日台風9号による降雨災害の影響で、不通区間のうち鵡川〜汐見駅間の鵡川橋りょうに敷設されていた通信ケーブルが断線。清畠〜厚賀駅間で線路下の路盤が崩落。8月31日台風10号の影響で、豊郷〜清畠駅で慶能舞川橋りょうが流失。これに伴う通信ケーブル損傷のため静内駅での信号制御ができなくなり、全線で運行中止。同年9月16日通信ケーブルが復旧し、苫小牧〜鵡川駅間の運転を再開。同年12月21日JR北海道は、鵡川〜様似駅間の復旧断念を発表された。平成30年6月17日JR北海道が鵡川〜様似駅間を2020年度を目処に廃止する方針を示す。同年9月6日北海道胆振東部地震の影響により、不通区間の富川〜日高門別駅間における沙流川橋りょうで、軌道変位・ひび割れなどの被害を受ける。同年11月19日、厚真川橋りょうの復旧により、苫小牧駅〜鵡川駅間の運転を再開。令和元年11月12日新ひだか町で行われた沿線7町の町長による臨時町長会議で、多数決により鵡川〜様似駅間の廃止・バス転換に向け各町とJR北海道との協議入りを決定した。令和2年8月12日新ひだか町で行われた沿線7町の町長による臨時町長会議で、令和3年3月末の鵡川〜様似駅間廃止に関する最終合意を、9月中にJR北海道と行うことを決定。同年10月6日JR北海道と沿線7町が、令和3年4月1日に鵡川〜様似駅間を廃止し、代替バスを運行開始することで最終合意。同年10月23日JR北海道と沿線7町が、鵡川〜様似駅間の廃止・バス転換などを記した覚書を締結。10月27日JR北海道が鵡川〜様似駅間の鉄道事業廃止届を提出。12月28日国土交通省北海道運輸局は、JR北海道に対して、鵡川〜様似駅間の鉄道事業廃止日を令和3年4月1日への繰り上げを認める通知を行ったと発表。令和3年1月5日JR北海道が国土交通大臣宛てに鵡川〜様似駅間の鉄道事業廃止日を繰り上げる届出を提出。同年4月1日鵡川〜様似駅間の運輸営業が廃止された。
(令和3年4月1日鵡川〜様似駅間廃止、令和5年3月18日浜田浦駅廃止)
全駅名
苫小牧 | 勇払 | 浜厚真 | 鵡川 | |
汐見 | 富川 | 日高門別 | 豊郷 | 清畠 |
厚賀 | 大狩部 | 節婦 | 新冠 | 静内 |
東静内 | 春立 | 日高東別 | 日高三石 | 蓬栄 |
本桐 | 荻伏 | 絵笛 | 浦河 | 東町 |
日高幌別 | 鵜苫 | 西様似 | 様似 |