JR伊東線(熱海駅〜伊東駅)

 改正鉄道敷設法別表第61号で定められた「静岡県熱海ヨリ下田、松崎ヲ経テ大仁ニ至ル鉄道」の一部である。元々は熱海駅と下田町(現:下田市)の間を複線で結ぶ計画であったが、濱口雄幸の緊縮財政政策により、熱海駅〜伊東駅間のみが単線で建設されることになった。昭和13年に熱海駅〜伊東駅間が全線電化で開通した。観光路線として全通するとすぐに東京駅からの直通列車の運転が開始されている。昭和36年には伊東駅〜伊豆急下田駅間を結ぶ伊豆急行線が開業し、同線との直通運転も開始された。なお、複線化計画は、熱海駅〜来宮駅間の複線化、新小山トンネル、新宇佐美トンネルの建設、線路切替、網代駅〜宇佐美駅間の路盤改良工事のみを実施したところで凍結された。再整備して使用する計画であった旧宇佐美トンネル等は放置された。地元では複線化の構想が長年続いたが、平成15年に伊東複線化期成同盟会は解散した。

熱海  来宮  伊豆多賀  網代 
宇佐美  伊東  →伊豆急行線   

訪問日:令和3年12月