JR名松線(松阪〜伊勢奥津)

名松線は改正鉄道敷設法の奈良県桜井ヨリ榛原、三重県名張ヲ経テ松阪ニ至ル鉄道及名張ヨリ分岐シテ伊賀上野附近ニ至ル鉄道並榛原ヨリ分岐シ松山ヲ経テ吉野ニ至ル鉄道の一部として敷設された。名張駅(西名張駅)〜伊賀上野駅間が大正11年に伊賀鉄道により開通したため、桜松線の一部として、松阪駅から名張駅にむかい工事が進められた。しかし、昭和5年に参宮急行電鉄が桜井駅〜名張駅〜松阪駅〜山田駅)間を開通させたため、松阪駅〜伊勢奥津駅間を開通させたにとどまり、現在に至る。

松阪 上ノ庄 権現前 伊勢八太 一志
井関 伊勢大井 伊勢川口 関ノ宮 家城
伊勢竹原 伊勢鎌倉 伊勢八知 比津 伊勢奥津

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 平成21年10月7日夜から8日朝にかけて三重県内を襲った台風18号の影響で、JR名松線(松阪〜伊勢奥津)は各所で土砂崩れや落石などの被害を受けた。同月15日に松阪〜家城の一部区間で運転を再開したものの、家城〜伊勢奥津間は台風18号の被害で復旧が困難になっているとして、JR東海は 29日に家城〜伊勢奥津(17.7キロ)の運行廃止を検討していると発表した。昭和57年8月にも台風10号により名松線全線が不通となり、被害の大きかった伊勢竹原駅〜伊勢奥津駅間はバス代行となる。国鉄は三重交通によるバス転換の方針を打ち出し、11月には名松線の廃止承認の申請を提出したが、反対運動や道路整備の遅れにより翌年6月に全線運行を再開し、昭和60年には廃止対象から除外され、廃止承認申請が取り下げられたことがありました。