富山地方鉄道不二越・上滝線

 不二越線区間は富山軽便鉄道(大正4年に富山鉄道に改称)として開業したものである。大正3年12月6日に富山駅(現在の電鉄富山駅)〜笹津駅間17.6kmが開業した。しかし,昭和8年4月20日に富山鉄道は解散し,堀川新駅(現在の南富山駅)〜笹津駅間は廃止となった。残った区間は沿線の工場からの貨物輸送や富山県営鉄道(現在の上滝線)との連絡線として好調であったことから新設の富南鉄道に譲渡された。昭和16年12月1日に富南鉄道は富山電気鉄道と合併し,昭和18年1月1日の交通大統合により富山地方鉄道となった。昭和44年4月1日に路線名変更により稲荷町駅〜南富山駅間を不二越線として分離された。上滝線区間は,現在の立山線岩峅寺駅〜千垣駅間とともに富山県営鉄道として開業したものである。大正10年4月25日に南富山駅〜上滝駅間が開業し,同年8月20日に岩峅寺駅まで,以後千垣駅まで延長された。昭和18年1月1日の交通大統合により富山地方鉄道に譲渡され,同社の立山線となった。昭和44年4月1日には立山線の南富山駅〜岩峅寺駅間が上滝線として分離され,寺田駅〜岩峅寺駅間の五百石線が立山線に編入された。

稲荷町駅
(←本線) 
不二越  大泉  南富山  朝菜町 
上堀 小杉  布市  開発  月岡 
大庄  上滝  大川寺  岩峅寺
(→立山線) 
 

訪問日:平成26年8月